精神疾患は軽度のうちに病院へ

「モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―」を23%まで読んだ。

他に、「子供の死を祈る親たち」「「子供を殺してください」という親たち」、「小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」を読んできて、率直に感じたことは「軽度の精神疾患を患った段階で、四の五の言わずに精神科医にかかって、薬を服用しろ」である……。

 

それで苦しんでいる人には申し訳ない言い方だ。しかし、悪化してしまったら、とんでもない事件や騒動に発展しているのである。放置はリスキーだ。とにかく、軽度だったとしても発症したなら、症状を抑えるために、精神科医に相談しに行ったほうが良い。

 

クロネコヤマトの創業者も、自分の娘の精神疾患に苦しんでいた(娘はアメリカで、症状に合う薬を処方されて落ち着くことが出来た)。貧乏人も、金持ちも、精神病にかかったら、皆平等に苦しむのである。その苦しみをできるだけ和らげるためには、医師の協力を仰ぐしかない。本人の努力や、家族の努力だけでは、絶対に同しようもないのである。いや、正確には家族の協力・努力は必要なのだが、的確に行動するためには医療機関の協力がなければ、的外れになったり、間違った努力をしてしまう。

 

精神疾患は、完全に治る病気ではない。少しだけ症状を抑えてなんとか日常生活を営むしか、道はない。それ故に軽度の状態で、それ以上悪化しないよう手を打つことは非常に大切なのである。

 

悪化して、自害他害するようになってしまっては、もう遅いのである。とにかく、精神疾患は軽度のうちに病院に行ったほうが良い。