あれは仕事やる気なくすわ~|チームワークを損なう気性

人のミスに対して、愚痴と嘲笑を大声で言うのは、あまり感心しない。特にチームで仕事をしている場合、チームメンバーの前でそういうことを行うと、チームの空気が悪くなる。なんだかアタリマエのことを書いているが、いまだに、愚かなことをしている人がいるのである。うむ、実に愚かだ。

 

しかも、チームメンバーの中だけで完結することならまだしも、愚痴や嘲笑を部署の全員に聞こえるように大声で言うのは、パワハラ(対等な関係のため、正確にはパワハラではないが)のようなものだ。嘲笑された人間は、部門にもなんだか居づらいのではないだろうか(疑問を投げかけるまでもなく、居づらいに決まっている(笑))

 

本人のやる気だけの問題ではなく、チームの生産性の面でも、仕事への品質についても悪影響がある。仕事に対して、保守的になり、自分が与えられた以上の成果を出そうというモチベーションがなくなり、必要以上の働きはしない上に、チーム間のコミュニケーションもなくなるだろう。

必要以上の働きをしない=ブラックな職場と捉えられるかもしれないが、ちょっと待って考えてもらいたい。仕事をすれば利益を得られる。間接部門だとしても、主力部門をサポートして、主力部門が成果をさらに上げれば、会社として非常に高い利益を得られるだろう。例えば、間接部門の頑張りによって、社内のコストが削減され経常利益が増加する、などである。

 

そうすると、給与には反映されなくても、賞与に反映される(事が多い)。ブラック企業であれば、従業員にあまり還元はされないかもしれない。しかし、普通の企業であれば、業績によって賞与が増額されるのである。

 

必要以上の仕事を要求することがブラック企業であるか、それとも、自分の働きが利益につながり、自分の賞与に繋がると考えるかは、捉え方次第だ。また、本当のブラック企業の仕事は、利益と従業員の仕事が切り分けられており、従業員が売上を意識することはない。

 

チームでしっかりと儲けるから、チームの評価が上がり、給与や賞与に良い影響をもたらすのである。(内部留保になるケースもあるが…)

それ故に、チームの和を乱すような問題ある行動は、慎まなければならない。たとえ、ミスした本人が悪かったとしても人格を否定することはあってはならないのだ。どんな人間だって、自尊心がある。その自尊心を否定・批判されることは、チームの生産性を確実に失わせ、品質を低下させることだろう。人間同士の協力関係が失われるのだ。

 

ズケズケ言う気性だから許されるか。

いや、そんなことはない。酒を飲んだ時暴れるのは、酒のせいで自分が悪くないというようなものだ。「気性」だと自分で言い訳を作って、相手を傷つけている。相手の負い目に乗じて、反撃されないことを良いことに、心に怪我を負わせているのだ。

 

リーダはチーム内での揉め事や、間違った行動をしっかりと正さなければならない。たとえ、優秀な人材だったとしても、チームの和を乱すなら、辞めてもらう必要がある。なぜなら、その優秀な人材だけで仕事を回しているわけではないのだ。一人いれば十分な仕事は、そもそもチーム論とは別軸の話だ。チームとして力を発揮しなければいけないのであれば、やはり、チームを強化するために、行動を起こさなければならない。

 

繰り返すが、仕事でミスった人間に対して、愚痴や嫌味を人前で言ってはいけない