共同体への復帰|子供がいるということ

「モンスターマザー」と言う本を読んでいると、共同体への参加がリスキーに感じる。モンスターマザーの母親のような人物はそれほど多くはないのかもしれないが、精神疾患を抱えている人物と接するという点では、かなりの確率で接点があるだろう。

 

社会に出ると、よほどのことがない限りは、重度の精神疾患(他害的と言う意味)に接することはない。会社はそういう人間を取捨選択しているし、駅でおかしなことを言っている人がいた場合も、基本的には避けて通る。

モンスターマザーのような重度の妄想癖、虚言癖、精神疾患を患っている人と接することは殆ど無いし、仮に接したとしても逃げることは可能だ。(引っ越しをするとか、会社を転職するとか)

 

しかし、子供がいると否が応でも共同体への復帰が必要になる。すると、保育園に小学校、中学校、高校と、選別されていない人間と接触する機会がどうしても増えてくる。言葉は悪いが、非常にリスキーだ。小学校などは、俗に言うDQN親などと一緒になる確率が高く、もし子供がDQN親の子供と仲がよかったら……正直ゾッとしてしまう(笑)。

 

大人になれば、自分が所属する共同体を選ぶことができる。それによって、事件や騒動へのリスクを減らすことが可能だ。しかし、子供を産むという行為によって、事件や騒動に巻き込まれるリスクが増加する。上記のようなモンスターペアレントと接するだけではなく、子供が悪さをしたり、犯罪を犯したりすることで、問題が生じるのである。自分だけの判断で行動できるのであれば、問題発生のリスクは非常に少なくすることができるが、子供を作るということは、少なくなったリスクをまた大きくするということと同義なのだ。

 

もちろん子供を作ることのメリット(生まれてから6年間はかわいいとか)はあるため、悲観することではない。

共同体への参加と言う意味では、0~18歳くらいの子供がキーとなり、サイクルが回るということなのだ。子供がいなければ、共同体への復帰はない。自分の意志によって、参加しようとしない限りは、地域との繋がりがなくても生きていけるのである。

これもまた不思議な話だ。

(しかし、このモンスターマザーは、ヤバイな…。シャレにならない)